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PLENUS RICE TO BE HERE

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この番組は作家・文献学者の山口謠司が、日本の食文化を通して全国各地で育まれてきた“日本ならではの知恵”を紐解くポッドキャストです。(FMラジオ局 J-WAVE 81.3FM では毎週月曜日から木曜日 15:10〜15:20にオンエア中。) http://abocavo.a.la9.jpwww.plenus.co.jphttps://kome-academy.com/www.eau.co.jp

Location:

United States

Networks:

J-WAVE

Description:

この番組は作家・文献学者の山口謠司が、日本の食文化を通して全国各地で育まれてきた“日本ならではの知恵”を紐解くポッドキャストです。(FMラジオ局 J-WAVE 81.3FM では毎週月曜日から木曜日 15:10〜15:20にオンエア中。) http://abocavo.a.la9.jpwww.plenus.co.jphttps://kome-academy.com/www.eau.co.jp

Language:

Japanese


Episodes
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EP. 515『@舞鶴 、其ノ四 - チエをつけましょチョコレート』

10/29/2025
京都・舞鶴の港に並ぶ「赤レンガ倉庫群」。明治時代、欧米の港町文化とともに全国へ広まったレンガ建築は、日本の蔵とは異なる、どこか温かみのある佇まいを見せます。その赤褐色は、まるでチョコレートのよう。舞鶴のレンガ倉庫には、かつて海軍の食料だけでなく、甘い菓子やビールのように心を和ませる品々も保管されていたのかもしれません。カカオ色の壁が並ぶ港町で、人々の暮らしと味覚の記憶が静かに息づいています。

Duración:00:08:56

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EP. 514『@舞鶴 、其ノ三 - 持統天皇も召し上がったカワハギ』

10/28/2025
舞鶴市内には縄文時代から人々が豊かに暮らしていた痕跡があり、それは市内各地の遺跡で確認されています。弥生時代に入ると「稲作」も始まります。舞鶴の海・山の恵みは、飛鳥時代になると庶民が味わうだけでなく、天皇へも献上されるようになります。持統天皇のいた「藤原京」へは、「カワハギの干物」が貢がれたことが記録に残っています。対馬海流が運ぶ舞鶴の海の幸は、古来から天皇さえ納得させるおいしさだったのです。

Duración:00:08:50

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EP. 513『@舞鶴 、其ノ二 - 母の言葉、母の味』

10/27/2025
舞鶴港は、第二次大戦後13年間にわたり、シベリアなどに抑留された多くの人々の引揚者を受け入れました。戦後歌い継がれてきた歌謡曲『岸壁の母』。シベリアで抑留された息子の帰還を信じ、舞鶴港に立ち続けた母親の心情を歌った曲です。港の近くには、その姿をモチーフにした「母の像」が佇んでいます。抑留された人々も極限状態の中で思い出したのは、こうした母親の姿だったでしょう。母親からかけられた言葉、作ってくれた温かい食事を思い浮かべながら、必死に生き延びたのではないでしょうか…。

Duración:00:08:48

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EP. 512『@舞鶴 、其ノ一 - 天地正大氣・海軍カレー』

10/26/2025
京都・舞鶴にある松栄館。昔は旅館でしたが、今はレストランだけの営業をしています。こちらの大広間には、明治時代の元帥・東郷平八郎が書いた 大きな掛け軸が飾られています。「天地正大氣」という文字、東郷の満ち溢れる気迫と優しさを感じることができます。この松栄館では、当時の味を復元した「海軍カレー」や 東郷が留学先のポーツマスで覚えた味と言われている「シチュードビーフ」などを食べることができます。

Duración:00:08:54

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EP. 511『@天橋立 、其ノ四 - 四軒茶屋と文殊の知恵』

10/22/2025
京都・天橋立の端にある「智恩寺」の門前に、335年もの歴史を持つ「四軒茶屋」があります。 そのはじまりは、智恩寺の住職が四人の弟子に「茶屋を開け」と命じ、それぞれに違う団子とあんこの作り方を授けたこと。以来、四軒は互いに客を「次はお隣へ」と勧め合い、共に繁栄を続けてきました。智恩寺に祀られるのは、知恵の仏・文殊菩薩。“知”は的を射抜く矢、“恵”は切れずにつながる糸を表すように──人と人、知恵と知恵が結び合うことで、天橋立の文化は、今も息づいています。

Duración:00:08:55

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EP. 510『@天橋立 、其ノ三 - ひねもすのたりのたりかな』

10/21/2025
天橋立のある阿蘇海の入江に「与謝野町」というまちがあります。与謝野といえば、与謝野鉄幹・晶子夫妻。そして与謝といえば、与謝蕪村を思い出します。実際、蕪村は3年ほど天橋立のある宮津に住み、俳句を作り、絵を描いていました。画人としては人々の描写に「音が聞こえてくる」ような独特の味わいを絵にし、俳人としても、情景が目に浮かぶような句を詠みました。「のたりのたり」と、蕪村は穏やかな海を表現します。それは干満の少ない天橋立あたりの海の様子を的確に表現したものでした。

Duración:00:08:52

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EP. 509『@天橋立 、其ノ二 - はしご倒れて、松笠焼』

10/20/2025
日本三景の一つ「天橋立」。古事記にも登場します。「国生み」「神生み」を行ったとされるイザナギノミコトとイザナミノミコトは天橋立と関連が深いとされています。神生みの途中で命を落とし、黄泉の国に行ってしまったイザナミにどうしても会いたいと思ったイザナギ。地上で会うためにはしごを用意します。しかし、寝ているうちに倒れてしまい、それが天橋立になったと言われています。またこのあたりでは「グジ(甘鯛)の松かさ焼き」が名物になっています。

Duración:00:08:53

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EP. 508『@天橋立 、其ノ一 - 天橋立ホトトギス』

10/19/2025
天橋立で有名なのが「股のぞき」。その始まりは、明治時代と言われています。まるで「龍が天に昇るように見える」そんな謳い文句で観光地「天橋立」を全国に知らしめたのです。同じく観光地に人を集めると言えば、松尾芭蕉の句碑。全国、色々な所にありますが、天橋立にも、「一声の 江に横たふる ほととぎす」という芭蕉の句を刻んだ句碑が建てられています。でも、実は、松尾芭蕉が天橋立を訪れた記録はありません。一体なぜ、ここに芭蕉の句碑があるんでしょうか?

Duración:00:08:54

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EP. 507『@ランチ 、其ノ三 - 貪る食欲 ~ノンチランチ』

10/15/2025
「無関心」を英語では「nonchalant(ノンシャラン / ノンチャラン)と言います。ランチミーティングなどで、会議に夢中になって無意識にランチを食べていませんか? そんな食べることに無関心なランチを「ノンチャランランチ」=「ノンチランチ」と名付けてみました。フランスを代表する小説家のバルザックも「食」に対して、無関心、無頓着な「ノンチランチ」の人でした。小説を書くことに全てを注ぎ、そのエネルギーを満たすために、ひたすら食べる、そんな生活から生み出されたフランス文学の金字塔とも言える名作が「人間喜劇」という作品です。

Duración:00:08:54

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EP. 506『@ランチ 、其ノ二 - ランチ、食感~サクサク クランチ ランチ』

10/14/2025
「crunch」(クランチ)という言葉。バリバリ噛む、噛み砕く、粉砕するという意味です。語感の似ている「ランチ」もバリバリ、サクサク噛み砕くとおいしさが増します。「サク」という言葉には、「咲く」や「割く」などありますが、どちらもあっさりとして気持ちの良い語感を持っています。ランチをクランチする。サクサク、ザクザク食べることで、生活の中に新しさ、新鮮さを取り込めるのではないでしょうか。

Duración:00:08:51

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EP. 505『@ランチ 、其ノ一 - ランチと絵画~草上の昼食ランチョン』

10/13/2025
ランチという言葉はかつて「ランチョン」と言われていました。どちらかと言うと正装をして、誰かに招かれていく昼食のことをそう言っていました。エドゥアール・マネの名作「The Luncheon on the Grass」(草上の昼食)では、そんな「ランチョン」を川べりで行い、そして裸の女性が描かれ、当時、大スキャンダルになりました。この作品は、当時流行していた「外でランチを食べる」という風俗と古典的な題材を組み合わせ一枚の絵にするということでも画期的で、その後の西洋絵画に多大な影響を及ぼしたのです。

Duración:00:08:49

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EP. 504『@川越 、其ノ四 - 小江戸黒豚殺人事件』

10/8/2025
川越には、「小江戸黒豚」というブランド豚がいます。なんと、川越産のサツマイモに、パン、そして牛乳を食べて育つとか、、、びっくりです。そんな川越が生んだ有名な推理作家といえば、内田康夫さん。浅見光彦シリーズでご存知の方も多いかと思いますが、もし、内田さんが「小江戸黒豚」を題材にミステリーを書いたとしたら、、、、勝手に妄想が膨らんでしまいました。ミステリーとは、土地の記憶をたぐる旅でもあります。川越で小江戸黒豚とんかつが食べたくなってきました!

Duración:00:08:53

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EP. 503『@川越 、其ノ三 - 驚き!川越、柿本人麻呂が来てた?』

10/7/2025
川越氷川神社の境内には、「柿本人麻呂神社」があります。その中には、直衣(のうし)を着け、脇息(きょうそく)に身を寄せ筆を手にした人麻呂が、詩想をこらしている姿の木像があります。天皇の命を受け、地方に赴き、旅をして景色を詠み、恋を歌った柿本人麻呂。言葉だけを連れて各地を流れていった人麻呂が、旅の道中で口にしたのは、ご飯を干した「乾飯(ほしいい)」でした。そして、ときどき手に入るある「山の恵み」で命をつないでいました。

Duración:00:08:54

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EP. 502『@川越 、其ノ二 - サツマイモ対ジャガイモ 寿司?ブリトー?』

10/6/2025
江戸時代に起こった「天明の大飢饉」。川越はさつまいもを栽培したことで多くの人命を救い、その功績で「いもの街」という代名詞で知られるようになります。同じ「いも」でも、さつまいもはじゃがいもとは、違う姿と味わいを見せます。中でも、イギリスからやって来た友達から聞いたさつまいもレシピは斬新。その名も「スイートポテト・スシ・ブリトー」。寿司? ブリトー? いったいどんなものなのでしょうか?

Duración:00:08:52

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EP. 501『@川越 、其ノ一 - ウナギが鐘を鳴らす町 、やっぱりあの香り!その美味しさの理由は?』

10/5/2025
川越と言えば、「時の鐘」、江戸の頃から、人々に時間を告げて来ました。小江戸と呼ばれる「川越」は、日本橋の蔵を真似て作られた町で、江戸への物資の集積地でもありました。江戸の空気を感じさせてくれる川越の「うなぎ」の美味しさは格別です。ふっくらとして、香ばしい・・・「うなぎ」の焼ける匂いをいっぱいに吸い込むと、いつの間にか、黒澤明監督の映画「用心棒」の世界に誘われて行きます。「時間」」と「味覚」と「映画」が、一本の線でつながる瞬間とは?

Duración:00:08:53

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EP. 500『@日本橋 、其ノ四 - 魚河岸から世界へー 日本橋は江戸のキッチンだった』

10/1/2025
葛飾北斎の「東部勝景一覧 日本橋」には、日本橋のたもとの賑わいや人々の息遣いが、まるで音が聞こえてくるように描かれています。さらに、北斎の「富嶽三十六景 江戸日本橋」からは、魚河岸の活気も伝わってきます。ここで競り落とされた魚は、その日のうちに、寿司屋、てんぷら屋、蕎麦屋に届けられ、江戸の人々の食卓を豊かにしました。冷蔵庫が無い時代、保存の技法、そのものが”味”でした。それを物語っているのが、「赤酢」。その理由は?

Duración:00:08:53

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EP. 499『@日本橋 、其ノ三 - 日本橋といえば三越、三越といえばレストラン ー百貨店の食堂から、社交の殿堂へー』

9/30/2025
日本橋といえば「三越」。玄関には、ロンドン・トラファルガー広場のライオン像をモデルにした二頭のライオン像が迎えてくれます。創業は、1673年、呉服店「越後屋」から始まります。「切り売り」「現金払い」「定価販売」を掲げて、庶民から武士まで幅広い支持を得ました。明治時代「三越呉服店」となり、やがて日本初の百貨店に発展、そんな三越の「特別食堂」は、家族にとって「ハレの日」の舞台でした。

Duración:00:08:54

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EP. 498『@日本橋 、其ノ二 - なぜ、日本橋には老舗が多いのか?老舗の秘密と一杯のお茶漬け』

9/30/2025
日本橋は、五街道の起点であり、全国から集まった物資と情報が行き交った場所です。ここで信用を得た店は、たとえ、大火や震災、戦災で焼けても、同じ場所で店を構え続けました。そこには、先代から受け継いだ味や技、そして、お客様との信用を、世代を超えて守り続ける覚悟がありました。そんな日本橋の味を今に伝えるのが「海苔」と「お茶」そして「出汁」のお店でした。 ※番組からのお知らせです 10月1日から『PLENUS RICE TO BE HERE』の放送時間が 毎週月曜~木曜日 STEP ONEの中 11時40分~11時50分に変更となります。

Duración:00:08:54

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EP. 497『@日本橋 、其ノ一 - 橋は時をつなぐー江戸から未来へ、日本橋ものがたり』

9/29/2025
今の日本橋は、上を首都高速が走っていますが、江戸時代は、橋の上に立てば、富士山が見えました。当時の様子を伝えてくれるのが、「熈代勝覧」という絵巻。そこには、1805年頃の日本橋通りの街並みが、細かく描かれています。当時の江戸の味といえば、江戸寿司の「コハダ」に「シンコ」、酢でしめて、シャリも赤酢を使うのが、江戸前の流儀。今も変わらぬ味が、江戸っ子の味覚の記憶を呼び戻してくれます。 ※番組からのお知らせです 10月1日から『PLENUS RICE TO BE HERE』の放送時間が 毎週月曜~木曜日 STEP ONEの中 11時40分~11時50分に変更となります。

Duración:00:08:53

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EP. 496『@神保町 、其ノ三 - 静かな革命、女性と文化と神保町 』

9/25/2025
神保町には、”静かな革命”を起こしていた女性たちによる、もう一つの文化がありました。声をあげずに書いた人たちのことです。料理をしながら、レシピの裏に自分の思いを隠していました。そこには台所から発信された文学がありあました。彼女たちを支えた神保町の場所とは?

Duración:00:08:54